平成22年度「田舎で働き隊!」の実績

甘楽富岡で施設栽培農家の現場研修に参加した 新保隆彦さん(24歳)
Q 田舎で働き隊に参加した感想は?
A 大学院で地域政策を専攻してきた私にとって、未知の領域だった農業に携わり、農業とはどのような仕事なのかを体感することができました。農業という自身にとって新たな視点を持てたことで、職業観を深めることができ、将来どのように生きていくかを考える機会を与えていただきました。

ありのままの農家さんの姿を見れたことが、今回の研修で得た一番大きな成果です。
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Q 若者を農村に向かわせるには?
A この研修のように実際に農村に身をおいて、農村の暮らしを体験できる、知ることができる機会があることが重要であると感じました。
今回、私は就職活動の説明会に新規就農者を募るブースがなかったことに気づかされました。

とにかく一人でも多くの若者たちに農業、農村に関心をもってほしい、そのためには特別な支援システムを構築する以前に、まず農業が一つの職業として他の業種の仕事と同じスタートラインに立つことが第一歩です。

受け入れ態勢作りをすること、個々人が持つ「やる気」をどうやって形に描けるかを一緒に模索していくことが求められているのではないでしょうか。
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Q 研修を終えて...
A 今回の研修で、日々奮闘して野菜を作る人の姿を見て、いつ、どこで、誰が、どうやって・・・・という点こそが生産物の値段が適正かどうか判断する時の基準であるべきだと考えるようになりました。
一般消費者の意識が農産物の値段の「安さ」でなく 「適正価格」に向かうよう、この研修で得た“価値観”を自身の周囲の人たちに広めていきます。

今回の研修ではイチゴやニラの収穫から後の部分にしか関われなかったので、次の機会には苗作り、施設の準備等、栽培研修を受けたいです。
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岡谷市で地元NPOと共に地域活動に参加した 藤岡潤さん(30歳)
Q 田舎で働き隊に参加した感想は?
A 農村生活における感覚的な重要性や定性的な重要性についてとてもたくさんの貴重なお話しをいただくことができました。

また、ヤギの飼育管理や研修、実習を交えて勉強することができとても貴重な研修でした。
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Q 農村の活性化に必要なシステム?
A 私が考える活性化は老若男女が積極的にコミュニケー ションをとっている状態が維持されることで、世代を超えた知識や情報の伝達が必要です。

地域が助成金を設けて若者の企画提案に資金援助する。
援助を受けた若者は地域活動に出席する。
若者が気軽に参加できるイベントとして地元の食材を 利用した郷土料理教室などの開催はいかがでしょう。

材料費や講師料は公費で賄うといった工夫も考えられ   ますね。
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Q 研修を終えて...
A 長野県の地域柄なのかもしれませんが、地域コミュニティー活動に積極的に取り組まれている区民の姿がとても印象的でした。
多くの方々と交流できたことが一番の成果です。

すぐに応用のできる成果として、ヤギの研修を通して感じた旺盛な食欲を、「ヤギレンタル」として荒廃農地や農耕地、緑地帯の除草作業に活用できないか検討したいと思います。
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